日看協、認定看護師制度を19分野に再編  現行資格も永続的な扱いに

Medifax digest 2018年11月29日

 日本看護協会は、新たな認定看護師制度を2020年度からスタートさせる。今夏に実施したパブリックコメントの意見も踏まえて認定看護分野を19分野に再編し、現行の認定看護分野も含め全31分野とする。また、現在の認定看護師の資格については新制度に移行しない場合でも、更新審査を受けることで資格の継続を可能とし、永続的な扱いとすることを決めた。
 日看協が26日に公表した新たな認定看護分野は、統合や名称変更によって、▽緩和ケア+がん性疼痛看護→緩和ケア▽救急看護+集中ケア→クリティカルケア▽がん化学療法看護→がん薬物療法看護▽小児救急看護→小児プライマリケア▽不妊症看護→生殖看護―などに再編される。パブコメのほか、関係学会の意見などを踏まえて決めたもので、資格が継続される現行の認定看護分野も含めると、全31分野となる。
 新制度の教育機関の認定審査は19年度から開始する。実際の教育は20年度から始め、受講者の認定審査は21年度からスタートする予定。すでに特定行為研修を修了した現行の認定看護師が、新たな制度に移行する場合の手続きも同様に21年度から。また、特定行為研修の履修は「いずれの特定行為研修指定研修機関でも可能」とした。
 資格の名称に関しては、制度の改定前後で変更せず「認定看護師」とする方針。ただ、新たな認定看護師については、特定行為研修を修了することを鑑み「特定認定看護師」と名乗ることもできるとした。
 現在の認定看護師の資格は、更新審査を受ければ資格が継続できる仕組みとし、永続的な扱いとする。ただ、新制度は、特定行為研修制度でも求められる高い臨床推論力などが求められることもあり、日看協としては新制度への移行を促すための支援策を検討中。新制度に基づく教育がスタートする20年度には何らかの支援策を示す予定だ。

●新カリキュラムの意見募集、12月9日まで
 また、日看協は、新たな認定看護分野のうち、14分野の「認定看護師教育基準カリキュラム案」に関する意見募集を実施している。カリキュラムは「高い臨床推論力」と「病態判断力」に基づく水準の高い看護の実践を目指しているのが特徴。いずれの分野のカリキュラムにも、関係する特定行為区分が1~2区分組み込まれ、そのうち1区分は、あらゆる分野で活用できるとの考えから「栄養および水分管理に係る薬剤投与関連」を推奨している。
 教育時間数は800~1000時間で、集合教育は6カ月以内とする。意見は12月9日(日)必着。詳細は日看協ホームページ(http://www.nurse.or.jp/)を参照。寄せられた意見を踏まえ、年度内にカリキュラムを決定する予定だ。

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