【埼玉】“無保険”で病院に行けない、診察代払えず 埼玉で5人死亡

TBS 2018/8/28

 健康保険証がなかったり、診察代が払えないといった理由で病院に行けないまま症状が悪化し、埼玉県内で去年、5人が死亡していたことがわかりました。
 午前3時。夜明け前から鶏にえさをやるのは埼玉県に住む71歳の男性です。月5万円の年金と養鶏で得た数万円の収入で生活をしています。
 養鶏場の事務所に置かれていたのは妻の遺骨。去年10月、極度の体調不良を訴え、救急搬送されましたが、すでに卵巣がんが末期の状態で、2週間後に死亡しました。69歳でした。
 「手術の施しようがないということになって・・・」(亡くなった女性の夫)
 妻は、実は2年ほど前から、みぞおちなどに強い痛みを訴えていました。しかし、病院に行こうとはしなかったといいます。
 「(病院には)行っていないんですよ。結局、お金の心配もあったし、保険(証)もなかったし」(亡くなった女性の夫)
 男性と妻は健康保険証を持っていません。30代のとき、経営していた会社が倒産して以来、保険料を払っていないためです。病院で支払う医療費は、健康保険証があれば原則3割負担ですみますが、保険証がなければ全額を支払うことになります。経済的な理由で、病院に行くことをあきらめていたというのです。
 「後悔ですね。もう少し何とかなったんじゃないかって」(亡くなった女性の夫)
 埼玉協同病院が行った調査で、去年1年間に埼玉県内の5人が、保険証やお金がないために病院に行くことをためらうなどして死亡していたことがわかりました。男性の妻は、このうちの1人です。
 調査した病院は、生活保護を受けられれば医療費は原則無料となるし、一定の条件を満たせば無料または低額での診察を行える病院があるので、病院にかかることをためらわないでほしいと呼びかけています。
 「非正規雇用とか、年金が少ないという関係で、食べていくのに精いっぱいで、次の医療とかにお金を回しにくくなっている。『患者になれない』、『なりたくても患者になれない』という状況が広がってきているのではないか」(埼玉協同病院・医療社会事業課 竹本耕造 課長)

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